JR東海は25日、来年7月に営業運転を開始する東海道新幹線の新型車両「N700S」(16両編成)が24日深夜、米原―京都間で時速360キロを達成したと発表した。実車に近い「確認試験車」としては東海道新幹線で過去最高速度となる。JR東海は同車両の海外輸出を目指しており、試験を通じて高速運転時の騒音や振動に関するデータなどを収集するとともに、その性能を内外にアピールしたい考えだ。
「N700S」は現行の「N700A」の後継として開発。2020年7月24日に開幕する東京五輪直前のデビューを計画し、米テキサス州の高速鉄道や台湾新幹線などへの売り込みを狙う。国内の営業運転では直線区間が限られていることなどから、現在の東海道新幹線の最高速度(時速285キロ)を超える運転は予定していないという。
東海道新幹線では、営業運転を想定していない高速試験車の「300X」が1996年7月に最高時速443キロを記録している。【高橋昌紀】
https://mainichi.jp/articles/20190525/k00/00m/040/063000c
2019-05-25 03:47:00Z
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