政府は国が大株主となっている東京メトロの本田勝会長が退任し、後任に川澄俊文副会長が就任する人事を発表しました。本田会長は、国土交通省の元事務次官で、去年、空港施設の運営会社に対して国土交通省OBの副社長を社長にするよう求めていたことが明らかになっていました。
政府は国や東京都が株主となっている東京メトロの人事を23日、閣議了解しました。
それによりますと本田会長が退任し、後任には、元東京都副知事の川澄副会長が就任します。
本田氏は国土交通省の元事務次官で去年、民間の空港施設の運営会社の社長らと面会し、当時の副社長だった国土交通省OBを次期社長にするよう求めていたことが明らかになり、国土交通省が事実関係を調査する事態となっていました。
本田氏側から会社に対し、「自らの言動で迷惑をかけた」などとして退任の申し出があったということです。
この人事は6月の会社の株主総会などを経て決定される見通しです。
2004年の民営化で、東京メトロが設立されて以降、旧運輸省や国土交通省OBが代表取締役に就かないのは初めてだということです。
斉藤国土交通大臣は23日の閣議のあとの記者会見で「会社からは本人の退任の申し出を了承したと聞いており、その判断を尊重した」と述べました。
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2023-05-23 03:14:41Z
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