18日の米株式相場は反落。人員採用ペースを落とすアップルの計画を受け、リセッション(景気後退)懸念が一段と高まり、急速に下げに転じた。米国時間の円相場は概して1ドル=138円台前半で推移した。
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S&P500種株価指数は1%余り上昇する場面もあったが、終盤に下げ足を速めた。ハイテク株やヘルスケア銘柄を中心に下げ、アップルは2%超の下落。同社は来年、一部の部門に関して採用と支出のペースを減速する計画だと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。景気低迷の可能性に対応するためだという。アルファベットも先週、同様の動きを示していた。
S&P500種は前週末比0.8%安の3830.85。ダウ工業株30種平均は215.65ドル(0.7%)下げて31072.61ドル。ナスダック総合指数は0.8%下落。
エンベストネット・ソリューションズの共同最高投資責任者(CIO)、デイナ・ダーリア氏はブルームバーグテレビジョンで「言うまでもなく底堅く推移してきたのは雇用のおかげだが、その雇用はさほど安定しているわけではないかもしれないとの声が聞かれ始め、リセッションに向けた動きが見えつつある」と述べた。
米国債相場は全年限で下落したが、午後に株が下げに転じたため、利回りはこの日の最高水準からは低下した。ニューヨーク時間午後4時24分現在、10年債利回りは6bp上昇の2.98%。
外国為替市場では米ドルがニュージーランド・ドル以外の主要通貨に対して下落。ただ、この日の安値圏は離れる展開となった。米金融当局による大幅利上げ観測がやや後退し、ユーロとポンドがドルに対して上昇。市場は日銀が政策を変更するとの見方に懐疑的だ。
モントリオール銀行で通貨戦略のグローバルヘッドを務めるグレッグ・アンダーソン氏は「ドル・円にとっては米国の利上げより原油価格の方が重要な材料だ」とし、北海ブレントがバレル当たり125ドルに上昇すれば、1ドル=140円台を付けるとの見方を示した。
主要通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%低下。ニューヨーク時間午後4時28分現在、ドルは対円で0.3%安の1ドル=138円13銭。ユーロは対ドルで0.6%高の1ユーロ=1.0144ドル。
ニューヨーク原油先物相場は続伸。節目の1バレル=100ドルを再び上回った。サウジアラビアが将来の増産について確約するのを避けたため、買いが膨らんだ。ドル安も商品相場全体の地合いを強めた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は5.01ドル(5.1%)高の1バレル=102.60ドルで終了した。ロンドンICEの北海ブレント9月限は5.11ドル高の106.27ドル。
ニューヨーク金相場は反発。米金融当局による過度に大幅な利上げ観測が後退し、ドルが軟化したため、買いが入った。金スポット価格は前週、昨年8月以降で初めて1オンス=1700ドルを割り込んでいた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.4%高の1オンス=1710.20ドルで終了。
原題:Stock Optimism Evaporates With Apple Hiring Plans: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Drop, End Off Lows as Stock Erase Gains on Apple News
Dollar Falls as Investors Trim Fed Rate Hike Bets: Inside G-10
Oil Rallies Above $100 With Saudis Circumspect About More Output
Gold Rebounds From Near 11-Month Low as Dollar Retreats
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiQ2h0dHBzOi8vd3d3LmJsb29tYmVyZy5jby5qcC9uZXdzL2FydGljbGVzLzIwMjItMDctMTgvUkY4RDI2RFdMVTY4MDHSAQA?oc=5
2022-07-18 21:20:00Z
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