【NQNニューヨーク=横内理恵】11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落で始まり、午前9時40分現在、前週末比138ドル33セント安の3万4582ドル79セントで推移している。米長期金利の上昇を受け、相対的な割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株を中心に売りが優勢となっている。米原油先物相場の下落で、石油株も安い。
長期金利の指標である10年債利回りは11日未明に一時、前週末比0.08%高い(債券価格は安い)2.78%と、2019年1月以来の水準に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制を目的に金融引き締めのペースを加速させるとの見方が強まり、足元で金利の上昇基調が強まっている。バリュエーション(投資尺度)面の割高感が強まるとして、ソフトウエアのマイクロソフトや顧客情報管理のセールスフォース・ドットコムなど主要ハイテク株が売られている。
新型コロナウイルスの感染拡大で中国・上海市では都市封鎖(ロックダウン)が続くなど、中国の景気減速懸念が強まっている。原油需要が弱まるとの見方から原油先物相場が5%あまり下げる場面があり、石油株のシェブロンが安い。一方、製薬のメルクやアムジェンなど業績が景気の影響を受けにくいディフェンシブ株に買いが目立つ。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続落して始まった。
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2022-04-11 14:03:25Z
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