3日の米株式相場は続伸。大統領・議会選後に経済対策が実現するとの期待感が背景にある。米国債利回りの上昇を受けて銀行株の値上がりが目立った。ドルは全面安。
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S&P500種株価指数は前日と合わせた上昇率が3%と、2日間の上げ幅としては9月以来の大きさ。業種別指数は金融が2.2%上昇し、こちらも9月以来の大幅高となった。米大統領選の最終世論調査では民主党候補のバイデン前副大統領が現職トランプ大統領をリード。バイデン氏の勝利が連邦支出の急増につながるとの観測が一部投資家から出ている。
アリババグループの米国預託証券(ADR)は一時10%近い下げ。アリババが一部株式を保有するアント・グループによる上海と香港での新規株式公開(IPO)計画に、中国当局がブレーキをかけたのが嫌気された。
S&P500種は前日比1.8%高の3369.02。ダウ工業株30種平均は554.98ドル(2.1%)高の27480.03ドル。ナスダック総合指数は1.9%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.90%。
ノースウェスタン・ミューチュアル・ウェルスマネジメントの株式担当ポートフォリオマネジャー、マット・スタッキー氏は「選挙日が過ぎれば多くの不確実性はなくなる」との見方が相場に反映されたと指摘。「最悪なのは、選挙結果の判明に数週間かかり、最終決着まで法的にもつれるという勝者不明のシナリオだ」と語った。
外国為替市場ではドルが全面安。米選挙後に大規模経済対策がまとまるとの期待感から、相対的に高リスクの通貨は大幅高となった。中でもノルウェー・クローネやオーストラリア・ドルの上昇が目立った。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%低下。一時は0.8%低下し、ここ2カ月余りで最大の下げとなった。ドルは対円で0.2%安の1ドル=104円49銭。ユーロは対ドルで0.6%高の1ユーロ=1.1715ドル。
ニューヨーク原油先物相場は続伸し、1週間ぶりの高値となった。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成するOPECプラスは、次回会合で原油相場の回復を「加速」させる意向だと、OPEC事務局長が発言。来年1月に計画している減産規模縮小の時期を遅らせる可能性が示唆された。株高やドル安も原油相場の押し上げに寄与した。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は85セント(2.3%)高の1バレル=37.66ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は74セント高の39.71ドル。
金スポット相場は3営業日続伸。米大統領選・議会選に伴う混乱に備えた保険としての需要が高まったほか、民主党バイデン前副大統領が勝利した場合はドル安になるとの予想も金相場にプラスだった。
ニューヨーク時間午後1時38分現在、スポット価格は0.7%高の1オンス=1907.98ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.9%高の1910.40ドルで引けた。
原題:Stocks Rally for Second Day Before Election Result: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Drops by Most Since August as America Votes: Inside G-10(抜粋)
Oil Hits One-Week High After OPEC+ Hints at Delay to Output Hike(抜粋)
Gold Rises Third Day With Markets Bracing for Election Aftermath(抜粋)
(市場関係者のコメントを追加、相場を更新します)
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2020-11-03 22:16:00Z
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