来年3月のダイヤ改正に合わせ、JR東日本が運行する特急の定期列車から旧国鉄時代に製造した車両が全て姿を消すことが14日、分かった。東京駅と静岡県・伊豆半島を結ぶ特急「踊り子」の一部列車で使っている国鉄時製造の車両が運行を終了。これで全ての特急の定期列車がJR東発足後の車両に切り替わる。
関係者によると、運用を終えるのは電車185系。ダイヤ改正後も臨時列車などに使う可能性を残すが、令和4年にも全て廃車にする。
踊り子は国鉄時代の昭和56年に運行を開始。東海道線などを経由して東京駅と伊豆急下田駅、修善寺駅をそれぞれ結ぶ。初代車両の185系は通勤列車としても運用できるように設計されており、利用者がスムーズに乗降できるように出入り口のデッキ部分を広くしているのが特徴だ。
登場から40年近く経過して老朽化したため、中央線の主に新宿-松本(長野県)を結ぶ特急「あずさ」などに使っていたE257系を改造した車両に順次入れ替えてきた。185系はダイヤ改正前日が定期列車の最終運行になる。185系は以前、上野(東京)と群馬県を結ぶ特急「草津」などでも運行していた。
踊り子はダイヤ改正を機に、割安に乗れる自由席を原則廃止し、グリーン車と普通車指定席だけにする。利用者が座席を指定せずに普通車指定席に乗っても、空席があれば座ることができる。
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2020-11-14 07:09:00Z
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