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米国株、ダウ3日続伸 367ドル高 政策リスク後退でハイテクなど買われる - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=横内理恵】4日の米株式相場は3日続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比367ドル63セント(1.3%)高の2万7847ドル66セントで終えた。3日の米大統領・議会選挙で共和党が予想以上に健闘し、上院での多数派を維持するとの観測が強まった。民主党が掲げてきた規制強化などの政策リスクが後退するとの見方から、ハイテクやヘルスケア株が買われ、相場を押し上げた。

大統領選は大接戦で結果判明に時間がかかっている。4日午後の時点では民主党候補のバイデン前副大統領がウィスコンシン州で勝利し、アリゾナ州やミシガン州でも優位を保っていることから僅差で勝利するとの見方が浮上している。一方、トランプ大統領はミシガン州での集計方法に意義を唱えて提訴する方針を示し、ウィスコンシン州では再集計を要求していると伝わった。法廷闘争に発展すれば、結果判明の遅れにつながる可能性がある。

大統領選を取り巻く不透明感は強いままだが、市場では「(大統領と議会の多数派が異なる)ねじれ議会が継続することで、反トラスト法に基づいた巨大ハイテク企業への規制強化などが進みにくくなる」(ミラー・タバックのマシュー・マリー氏)と好感する声が目立った。上院共和党の反対でバイデン氏が掲げる法人税増税の可能性が低下するとの見方も市場心理を支えた。

選挙直前は大統領と議会の上下両院を民主党が制する「ブルーウエーブ」の予想が強まっていた。大型財政出動を見込んで資本財など景気敏感株が買われ、経済対策の恩恵を受けにくいハイテク株は上値が重くなる傾向にあった。民主党の勢力が予想ほど強まらない見通しとなり、選挙前に盛んだった取引が巻き戻された面もある。

ダウ平均は昼過ぎに821ドル高を付ける場面があったが、その後は引けにかけて伸び悩んだ。景気敏感株からハイテク株への資金シフトが進み、景気敏感株が多いダウ平均の重荷になった。大統領選の結果確定に時間がかかるとの見方が広がったのも、上値を抑えたようだ。

個別では交流サイト(SNS)のフェイスブックが8%あまり上昇、グーグルの持ち会社のアルファベットやネット通販のアマゾン・ドット・コムもも約6%上げた。スマートフォンのアップルも大幅高だった。長期金利が急低下したこともハイテク株など成長企業の買いを誘った。

薬価引き下げにつながる医療制度改革が進みにくくなるとしてヘルスケア株の買いも目立った。医療保険のユナイテッドヘルス・グループは10%上げ、1銘柄でダウ平均を220ドル近く押し上げた。製薬のメルクやバイオ医薬品のアムジェンも上げた。

半面、大型インフラ投資への期待が後退し、建機のキャタピラーが7%下げ、化学のダウも大幅安となった。金利低下を受けてJPモルガン・チェースなども売られた。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も3日続伸し、前日比430.21ポイント(3.9%)高の1万1590.78で終えた。

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2020-11-04 21:43:23Z
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