【NQNニューヨーク=古江敦子】2日の米株式相場は3日続落で始まった。午前9時45分現在、ダウ工業株30種平均は前日比159ドル31セント安の2万0784ドル20セントで推移している。取引開始前に発表された週間の米新規失業保険申請件数が急増し、個人消費を中心とした米景気の悪化懸念が強まった。半面、トランプ米大統領の発言を受けて米原油先物相場が大幅高となり、市場心理の悪化を和らげた。石油株が買われ、ダウ平均も朝方に小幅高となる場面もあった。
新規失業保険申請件数は664万8000件と市場予想（260万件）を大きく上回り、過去最多だった前週（330万件）の2倍に膨らんだ。市場では「新型コロナウイルス対策による行動制限が続くため、失業保険申請の急速な増加ペースが数週間は続き、失業率を12%程度に押し上げる」（オックスフォード・エコノミクスのグレゴリー・デコ氏）との見方があった。
一方、原油相場の上昇は株式市場でも好感された。トランプ大統領が「サウジアラビアとロシアは原油を巡る価格戦争を終わらせるだろう」と述べたと2日朝に伝わった。米原油先物は一時1バレル22ドル台後半と前日終値から10%強上昇した。収益悪化への懸念が和らぎ、シェブロンやエクソンモービルなど石油株が大きく上昇している。
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2020-04-02 13:55:26Z
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