【NQNニューヨーク=川上純平】22日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発し、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=134円85~95銭で取引を終えた。前日に昨年12月以来の安値に下落した後で、利益確定の円買い・ドル売りが優勢だった。半面、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが続くとの見方から円の上値は重かった。
円は前日に一時135円23銭と2カ月ぶりの安値を付けた。22日は米長期金利が低下し、日米金利差が縮小したこともあって円買い・ドル売りが入りやすかった。
22日午後に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月31日~2月1日開催分)ではほとんど全ての参加者が0.25%の利上げに賛成した一方、少数の参加者が0.5%の利上げを主張していたことが分かった。インフレ率が物価目標の2%を大きく上回り、労働市場が引き締まっている状況を踏まえて「継続的な利上げが適切だ」との見解で一致した。FRBの利下げ転換の時期が遠のくとの見方から円には売りも出た。
円の高値は134円41銭、安値は134円99銭だった。
円は対ユーロで3営業日ぶりに反発し、前日比65銭円高・ユーロ安の1ユーロ=143円00~10銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで続落し、前日比0.0040ドルユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.0600~10ドルで取引を終えた。仏中央銀行のビルロワドガロー総裁が「欧州中央銀行(ECB)が9月までの会合のたびに利上げをする義務はない」との考えを示したと伝わった。金融引き締めに積極的なタカ派の姿勢が後退したとの見方からユーロ売り・ドル買いが出た。
ユーロの安値は1.0598ドル、高値は1.0660ドルだった。
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2023-02-22 22:52:40Z
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