【NQNニューヨーク=横内理恵】2日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅続伸し、前日比5銭円高・ドル安の1ドル=113円90銭~114円00銭で取引を終えた。3日に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え、低リスク通貨とされる円に持ち高調整の買いが入った。米株高などを受け、円の上値は重かった。
2日の日経平均株価の下落がアジア、欧州市場で円買いを誘い、円は113円台後半で始まった。ただ、買いの勢いは続かなかった。米連邦準備理事会(FRB)はFOMCでテーパリング(量的緩和の縮小)開始を決める見通しで、市場の関心はテーパリング終了後の利上げ時期に向かいつつある。パウエル議長が会合後の記者会見で示す物価認識を見極めたいとして持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。
米株式市場でダウ工業株30種平均が4日続伸し、連日で過去最高値を更新した。投資家が運用リスクを取りやすい地合いとなったことも円の伸び悩みにつながった。
この日の円の高値は113円66銭、安値は113円99銭だった。
円は対ユーロで反発し、前日比35銭円高・ユーロ安の1ユーロ=131円90銭~132円00銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで反落し、前日比0.0025ドル安い1ユーロ=1.1575~85ドルで終えた。FOMC前の持ち高調整を目的としたユーロ売り・ドル買いが優勢だった。
ユーロの安値は1.1575ドル、高値は1.1607ドルだった。
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2021-11-02 21:37:05Z
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