【NQNニューヨーク=横内理恵】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4営業日ぶりに反発し、15時現在は前週末比282ドル31セント高の3万5884ドル29セントで推移している。バイデン米大統領が22日朝に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長を再任する方針を発表した。金融政策を左右する議長人事を巡る不透明感が晴れるとの見方から、金融株などに買いが広がっている。
パウエル議長は2月に1期目の任期を終える。同じく議長候補に挙がっていたブレイナードFRB理事は次期副議長に指名される見通し。米経済は依然として新型コロナウイルスからの回復途上にあり、足元は供給制約などによるインフレ圧力が強まっている。コロナ対応での実績が高く評価されているパウエル氏が続投する公算が高まり、株の買い安心感につながった。
JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなど金融株の上昇が目立つ。銀行規制強化に前向きとみられるブレイナード氏がFRB議長に選ばれなかったことが買いを誘った面もある。前週に下げが目立った石油株なども買い直されている。
一方、米長期金利が上昇し、相対的に割高感が意識されやすい高PER(株価収益率)のハイテク株の一角が売られている。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落している。
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2021-11-22 20:11:32Z
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