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NY円、続伸 1ドル=111円05~15銭 米長期金利の低下で - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=川内資子】1日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続伸し、前日比20銭円高・ドル安の1ドル=111円05~15銭で取引を終えた。1日の債券市場で米長期金利が低下し、日米の金利差が拡大するとの見方が薄れ、円買い・ドル売りが優勢となった。

今週は米長期金利が急ピッチで上昇したのに合わせた円売り・ドル買いで、円は前日に1年7カ月ぶりの安値を付けていた。1日は米長期金利が低下し、持ち高調整や利益確定目的の円買い・ドル売りが優勢となった。

ただ、円の上値は重かった。米連邦準備理事会(FRB)が今後、金融緩和を縮小するにつれ米長期金利が上昇するとの見方は根強く、ドルを積極的に売る動きは限られた。1日の米株式市場でダウ工業株30種平均が480ドル強上昇した。投資家のリスク回避姿勢がやや和らぎ、低リスク通貨とされる円の重荷になった面もあった。

1日発表の8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、エネルギー・食品を除くコア指数が前年同月比3.6%上昇と伸び率は前月と同じだった。米インフレ圧力が高まるとの見方は広がらず、相場の反応は目立たなかった。

円の高値は110円91銭、安値は111円21銭だった。

円は対ユーロで3日続伸し、前日比10銭円高・ユーロ安の1ユーロ=128円70~80銭で取引を終えた。

ユーロはドルに対して6営業日ぶりに反発し、前日比0.0015ドル高の1ユーロ=1.1590~1600ドルで終えた。FRBより欧州中央銀行(ECB)による金融緩和の縮小が遅くなるとの見方から最近はユーロ売り・ドル買いが進み、ユーロは前日に1年2カ月ぶりの安値を付けていた。1日は持ち高調整目的のユーロ買いが優勢となった。

ユーロの高値は1.1607ドル、安値は1.1584ドルだった。

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2021-10-01 21:26:57Z
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