8日の東京株式市場で日経平均株価は一進一退の展開か。前日の米株式市場では主要な指数が高安まちまちとなったものの、夜間取引で日経平均先物が上昇しており、買いが先行しそうだ。ただ、2万9000円台前半では売りが出やすく、上値は限られそうだ。市場ではきょうの日経平均は前日終値(2万9019円)を挟んで、上下100円程度で推移するとの予想があった。
7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前週末に比べ126ドル安の3万4630ドルだった。米経済活動の正常化への期待から買いが先行したものの、景気敏感株の一角が利益確定の売りに押され、ダウ平均は下落に転じた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、前週末に比べ0.5%高だった。
ダウ平均が最高値圏にあるなど、米国株は高値警戒感が意識されているが、日本株には相対的な出遅れ感があると指摘する声は多い。日本時間8日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物6月物は前日の清算値と比べ130円高い2万9150円で終えた。
国内では新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済活動の正常化に向かうとの期待が内需関連株を支える材料となっている。一方で、日経平均の上値は限られそうだ。このところ、2万9000円台前半では戻り待ちや利益確定の売りが出やすい。チャート上は75日移動平均(7日時点で2万9204円)が上値抵抗として意識されている。売り圧力が強まれば、日経平均が下落に転じる場面もありそうだ。
個別ではエーザイに関心が集まる。米食品医薬品局(FDA)は7日にエーザイと米バイオジェンが共同開発するアルツハイマー型認知症治療薬候補について承認申請を認めると発表した。7日の米株式市場ではバイオジェン株が38%高と急騰しており、エーザイにも買いが入りそうだ。
きょうは取引時間前に4月の毎月勤労統計や1~3月期国内総生産(GDP)改定値などが発表される。午後には内閣府が5月の景気ウオッチャー調査を発表する。個別では日立や三井物産がインベスター・デーを開催する。海外では6月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測指数や4月の米貿易収支が発表が予定されている。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2021-06-07 23:07:55Z
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