ホンダがグローバルで展開する「ヴェゼル(海外名HR-V)」を2021年2月18日にフルモデルチェンジしました。現在、ヴェゼルの属するコンパクトSUV市場にはさまざまなモデルが投入されていますが、ホンダは新型ヴェゼルでどのようにグローバル市場を戦っていくのでしょうか。
待望の新型ヴェゼル登場! 開発主査に色々聞いてみた!
2021年2月18日に世界初公開されたホンダのコンパクトSUVとなる新型「ヴェゼル」。
昨今のSUV市場では、大小かつ安価/高価など多種多様なモデルが登場していますが、ホンダがグローバルで展開する新型ヴェゼル(海外名HR-V)は、どのような特徴を持って投入されるのでしょうか。
今回、2月18日にワールドプレミアとなった新型ヴェゼルは日本のみならずホンダのグローバル市場において重要なモデルです。
2代目へとフルモデルチェンジしたことで、どのような変化があったのか、新型ヴェゼルのシニアチーフエンジニアの岡部宏二郎氏に独占インタビューを実施しました。
――まずは、新型ヴェゼルのコンセプトを教えて!
絶対値で価値観が変わったり、物が溢れている世の中で、単純に先代ヴェゼルから数値などを進化させただけだと中々選んで貰えない世の中です。
そのため、新しい価値観を持つ人達が「何を求めているのか」を徹底的に検証し、かつ先代ヴェゼルからの信頼をベースにて開発コンセプトを考えました。
お客さまのなかには、自分の好きな物に囲まれて生活をしたいという傾向が年々高まっており、見た目の美しさにはこだわりました。
しかし、美しくて信頼出来るだけだと、ホンダらしさがないということや若々しさや元気な感じを盛り込みたいと考えて、このフルモデルチェンジに盛り込みました。
――インパクト大! 同色グリルなどデザインはどう決まった?
デザインに関しては、まず横から見たSUVらしさ、クーペスタイルから決めました。
フロントフェイスは、同色のグリルを採用しました。これは、電気自動車などに採用されるシンプルにしすぎたグリルレスでは主張が少なくなり、一方で最近流行りのメッキでギラギラしたものは上質なものではなかったので、クルマに一体化したものにしたく色々とスケッチをしました。
そのなかでこれから電動車が主流になることもあり、新型ヴェゼルはハイブリッド車(e:HEV)がメインとなるため、電動車社会の入り口的な表現も含めてデザインに仕立てました。
また、グリルに枠がないとフロントのワイド感が出る効果もあり、これらのさまざまな意図を踏まえたのが今回のフロントフェイスとなります。
――スタイリッシュなクーペスタイルと後席空間のバランスはどう両立?
先代ヴェゼルから同クラスSUVにおいて後席空間の快適性は評価を頂いていました。
そうしたなかで、クーペスタイルというCピラーを寝かすようなデザインでは色々とバランスを図っています。
最近、SUVではプレミアムなDセグメント以上のモデルでクーペスタイルがトレンドになっていますが、ホンダではお客さまの手の届きやすいセグメントで提供したいというのはありました。
また、ホンダではスタイリッシュなデザインを優先するために乗車されるお客さまの居住性を損なうという考えはありません。
ホンダとしては、デザイン性と居住性を両立させるとくに今回の新型ヴェゼルではデザイン性を高めた上で居住性を向上させることにこだわりました。
後席の快適性は、先代ヴェゼルよりも良くなっており、サイズは同等ながら足元スペースは数値的にも広くなっています。
また、頭上空間というか座らせ方を刷新しています。これは、先代ヴェゼルでは荷室空間を重視した背もたれの角度でしたが、新型ヴェゼルでは適正な後席快適性と荷室の積載性をさまざまなシチュエーションでテストして決めたことで、セダンライクな後席のヒートポジションとなっています。
なお、後席はリクライニングはしません。これは、角度調整のギミックがあると余計な空間が必要なほか、ヒート自体も固定式よりは薄く簡易なものになっていまいます。
それであれば、しっかりとした厚みのあるシートと適正な角度にすることで、後席の快適性を実現させました。
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiImh0dHBzOi8va3VydW1hLW5ld3MuanAvcG9zdC8zNDc4MTDSAQA?oc=5
2021-02-18 22:12:15Z
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