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米国株、ダウ続伸し133ドル高 米経済活動の再開期待で 引けにかけ伸び悩む - 日本経済新聞

【NQNニューヨーク=戸部実華】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前日比133ドル33セント(0.6%)高の2万3883ドル09セントで終えた。米経済活動の再開や新型コロナウイルスのワクチン開発への期待から買いが優勢だった。米原油先物相場が連日で上昇したのも投資家心理を支えた。ただ、米経済の先行き不透明感も意識され、取引終了にかけて伸び悩んだ。

カリフォルニア州のニューサム知事は8日から衣料店など一部の小売店の営業再開を認めると4日発表した。今週からインディアナ州やカンザス州などでは経済活動が段階的に再開している。「経済が最悪期を脱し、回復に向かうとの市場の期待を高めた」(キングスビュー・アセットマネジメントのポール・ノールト氏)という。

製薬大手のファイザーが5日、独バイオ製薬企業と共同開発した新型コロナ向けワクチンの臨床試験を米国で始めたと発表した。早ければ年内に数百万本生産できる見込みで、感染の収束に向けた期待を招いた。ファイザーは2%強上げた。

経済活動の再開で原油需要も持ち直すとの見方から、米原油先物相場は1バレル24ドル台後半と一時約1カ月ぶりの高値を付けた。業績悪化への懸念が和らぎ、石油株のシェブロンが買われた。スマートフォンのアップルなど主力ハイテク株への買いも相場上昇を支えた。

もっとも、高く始まった後は日中は方向感に欠ける展開だった。市場では「雇用状況が大幅に悪化し、経済活動を再開しても回復は緩やか」(ウィンダム・ファイナンシャル・サービスのポール・メンデルソーン氏)と慎重な見方が多い。米サプライマネジメント協会(ISM)が5日発表した4月の非製造業景況感指数は11年1カ月ぶりの低水準だった。引けにかけては短期筋の手じまい売りも出て、上げ幅を縮小した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も続伸し、前日比98.41ポイント(1.1%)高の8809.12で終えた。検索サイトのアルファベットやSNS(交流サイト)のフェイスブックなど大型株が買われたうえ、バイオ製薬や半導体関連株も軒並み上昇した。

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2020-05-05 20:36:17Z
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