新型コロナウイルスの緊急経済対策として全国民に支給される10万円の特別定額給付金について、栃木県内の多くの市町が郵送申請方式の支給のピークを迎えている。下野新聞社のまとめによると、26日までに、宇都宮市をのぞく24市町で申請書を発送し、振り込みは13市町で始まった。発送を終えた市町には、市民からの返信が続々と到着。土日を返上し、深夜まで事務処理に追われる職員もおり、現場は対応に追われている。
特別定額給付金の申請は、郵送方式とオンライン方式がある。郵送方式の場合は、市町が世帯主に申請書を発送。世帯主は振込先の口座番号などを記入し、郵送で返信する。生活困窮者などには、先駆けて支給している市町もある。
申請書の発送が4月30日、振り込み開始は5月7日と“県内最速”の小山市。特別定額給付金対策室によると、対象は7万3千世帯で、26日現在、返信率は90%、支給率は70%ほどという。給付金などが閣議決定された4月20日から対応を協議。在庫の封筒を活用し、申請書も独自に作成。職員総出で対応に当たった。今後は発送した申請書が市に戻ってきてしまったケースなど、「個別の事案に力を入れたい」と話す。
野木町は、県内の町では最も早く振り込みを始めた。今月中に対象世帯の80%の振り込み完了を見込む。
27日に振り込み開始を控え、事務処理作業の渦中にいる栃木市。14日に6万6千世帯へ発送した後、返信は26日までに7割を超えた。職員を全庁的に動員し約50人態勢で対応。土日を返上し、深夜まで作業する職員も。この結果、27、28日で計約1万世帯分の振り込みにこぎつけた。総合政策課の担当者は「できるだけ早く届けたい」と徒労感をにじませつつも意気込む。
23万7千世帯と県内最大の対象世帯を抱える宇都宮市は、申請書を独自に工夫するなど準備を整え、27~29日に発送する。各世帯には30日~6月3日に届き、6月8日に振り込み開始の予定だ。特別定額給付金実施本部の担当者は「膨大な返信も予想される。人材派遣業者に委託するが、問題のある場合は職員で対応していく」と構える。
順調に進む支給だが、市町からの不満は相次ぐ。ある市の担当者は「オンライン申請はプリントアウトしてチェックする作業が必要で、全然オンラインではない」。暗証番号を忘れたなどと市の窓口を訪れた市民も多く、「オンライン申請がないほうが早く支給できた」と苦笑する。
国が示した申請書も不評だ。ある町の担当者は「申請書には『給付を希望しません』の欄があるが、誤ってチェックしやすい。チェックした世帯には、全て連絡を取って確認している」と話している。
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2020-05-27 00:56:00Z
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