厚生労働省が29日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.32倍で前月から0.07ポイント低下した。2016年3月以来、4年1カ月ぶりの低水準となった。製造業、卸売業・小売業、宿泊・飲食サービス業など幅広い業種で求人が減った。
有効求人倍率は仕事を探す人1人に対し、企業から何件の求人があるかを示す。
4月は有効求人数が前月から8.5%減っただけでなく、有効求職者数も前月から3.4%減った。新型コロナウイルスの感染拡大で求職活動を控えた人がいたとみられる。仕事を探したくてもできなかった人を含めれば、有効求人倍率はさらに低下していた可能性がある。
景気の先行指標となる新規求人は前年同月比で31.9%減と09年5月以来、10年11カ月ぶりの下落幅となった。製造業が39.2%、卸売業・小売業が34.2%、宿泊・飲食サービス業が37.8%減るなど、全ての産業で減少した。
厚労省は全国の労働局やハローワークを通じて、新型コロナに関連して解雇、雇い止めにあった人数(見込みを含む)を集計し、5月27日時点で1万4829人だった。4月27日時点では3391人で、1カ月で1万人超も増えた。
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2020-05-28 23:30:00Z
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