米ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、米国のインフレ見通しは「非常に明るい」と述べた。一方、金融当局による物価沈静化に向けた積極的な引き締めキャンペーンにより、一部雇用が失われ、成長が減速する可能性が高いとの認識を示した。
政策金利が22年ぶり高水準に引き上げられる中、インフレが減速する一方で経済は安定した成長を維持し、消費者も支出を続けていることが主要なデータで示されている。
カシュカリ総裁は30日、CBSの番組「フェース・ザ・ネーション」で、「米経済は、その底堅さでわれわれを驚かせ続けている」とし、「経済は減速するがリセッション(景気後退)は回避する、というのが基本シナリオと言えそうだ」と語った。
金融当局が景気の熱を冷まし、引き締まり過ぎた労働市場に対応しようと努める中、広範な雇用喪失や賃金の低下はまだ見られていないが、労働市場がこの先ある程度軟化することは予想されると、総裁は指摘。「このインフレサイクルを労働市場への代償なしに終わらせるというのは現実的ではないと、個人的には考えている」と語った。
失業率については、歴史的低水準の3.6%付近で推移しているが、今後数カ月に4%にまで上昇する可能性があると、カシュカリ総裁は指摘。その上で、「私の認識では、それでもまだソフトランディングだ」と述べた。
このほか今後の追加利上げの是非については、当局としてデータを注視していくとの姿勢を改めて示した。6月の個人消費支出(PCE)コア価格指数は前年比4.1%上昇と市場予想を下回り、2021年以来の低い伸びとなったものの、カシュカリ総裁は、依然として当局目標の2%を上回っていると指摘。
「ここからさらに利上げが必要ということであれば、われわれはそうする」と述べた。
原題:Kashkari Calls Inflation Outlook ‘Positive,’ Expects Job Losses(抜粋)
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2023-07-30 18:39:00Z
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