エネルギー産業に革命をもたらし、米国経済を一変させたシェールオイルの生産量が8月に減少に転じる見通しが、米政府のリポートで示された。
米国の原油生産量は、6月と7月に過去最高を更新後、8月には日量940万バレルと、今年初めて減少に転じる見通しだ。石油資源が豊富なパーミアン盆地での生産減少が主な要因。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の主要産油国で構成される「OPECプラス」による減産も相まって、米国の生産減少により世界の石油需給は年内に供給不足に陥る見込みだ。
石油会社が株主への利益還元を優先して設備投資を制限する中、米国の陸上での原油生産は鈍化している。それに加えて、最も生産量の多い盆地の大部分では、石油会社は生産ペースを落として増産に適した時期を待つこともいとわない構えだ。需要面での逆風と自主的な減産の中で、原油価格は1年前の水準から28%下落している。
原題:US Says Shale Oil Production Set to Decline After July Peak (1)(抜粋)
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2023-07-18 03:02:23Z
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