[3日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は2─3日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、11月にテーパリング(量的緩和の縮小)を開始し、2022年に完了させると決定した。市場の見方は以下の通り。
●緩和縮小は来年半ばに完了、下期に2回利上げ
<CIBCエコノミクス(トロント)のシニアエコノミスト、カサリン・ジャッジ氏>
連邦準備理事会(FRB)は予想通りにテーパリング(量的緩和の縮小)着手を発表した。発表された縮小ペースに基づくと、テーパリングは2022年半ばには完了するとみられる。これにより、同年下半期に2回の利上げが実施されるとのわれわれの予想に道が開かれる。
ただ、経済見通しの変化に応じてFRBは縮小ペースを調整する可能性もある。
●来年6月にかけテーパリング加速も
<ジェフェリーズの短期金融市場エコノミスト、トーマス・シモンズ氏>
ほぼ予想通りだった。インフレ圧力が少なくとももう少し続く可能性があるとの認識を強めたが、最終的にはインフレ高進は一過性との見方を変えなかった。「一過性」という文言を維持したことが重要で、この文言が消えればFRBがタカ派スタンスを強めたことを示唆したが、そうしなかった。
テーパリング(量的緩和の縮小)については、議事要旨や最近の講演などでかなり周知されていた。月額100億ドルの削減ペースはほぼコンセンサスだ。また、FRBは削減ペースを調整する可能性を示したため、来年6月までに経済に何かしらのショックがない限り、削減ペースが加速する可能性がある。インフレ高進が続けば、あるいは労働市場がより迅速に改善し、利上げ時期が近いと判断するなら、削減ペースを調整し、利上げの議論が始まる前にテーパリングを確実に終了させるだろう。
●11月開始はややタカ派的、早期完了目指す
<RBCウエルス・マネジメント(ミネアポリス)のシニアポートフォリオストラテジスト、トム・ガレットソン氏>
11月のテーパリング(量的緩和の縮小)開始は、明らかにややタカ派的だった。早期に着手し、可能な限り早期に完了させたいように見受けられる。
インフレについては、一過性のものとの見方を維持しただけでなく、経済の一部の部門における供給と需要を巡る要因におおむね起因するとの見方を新たに付け加えた。
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2021-11-03 20:51:00Z
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