11月の米ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は予想に反して低下し、10年ぶり低水準となった。物価上昇や、インフレが家計に与える影響についての懸念が消費者の間で高まっていることが示唆された。
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ミシガン大消費者調査ディレクター、リチャード・カーティン氏は11月の信頼感低下について、「一段のインフレ率上昇に加え、物価高騰によるダメージを軽減するための効果的な政策がまだ確立されていないとの見方が消費者の間で強まっていること」が反映されたと発表文で指摘した。
1年先のインフレ期待は4.9%と、2008年以来の高水準となった。5-10年先のインフレ期待は2.9%と前月から変わらず。
カーティン氏は「消費者の4人に1人がインフレによる生活水準の低下に言及し、低所得者と高齢者が最も影響を受けた」と記した。
賃金は上昇しているが、食料品やガソリン、住宅などのコスト高騰で消費者の購買力は低下。インフレ調整後の所得が来年減るとみている世帯は、全体の約半数に上った。
米CPI、ピークはまだ先か-家計や金融・財政当局の頭痛の種に
11月は家庭用品の購買意欲を示す指数が大幅に悪化し、統計を始めた1978年以来で2番目の低さとなる78となった。
現況指数は73.2と2011年以来の低水準。期待指数は62.8と、13年以降で最も低い数字となった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Consumer Sentiment Drops to 10-Year Low on Inflation Fears、Preliminary Nov. Michigan Sentiment Fell to 66.8; Est. 72.5(抜粋)
(第3段落以降に統計の詳細をさらに追加します)
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2021-11-12 15:07:00Z
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