日本株は海運・空運や鉄鋼が安い、医薬品や精密上昇－指数方向感欠く - ブルームバーグ

12日の東京株式相場は上昇して始まるも直後に下落する場面があるなど、前日終値を挟んで小幅な値動き。欧米で経済活動への制限が緩和される中で新型コロナウイルスの新たな感染者数が抑制されており世界的なリスクオンの流れが続いている一方で、米中貿易協議を巡る緊張は上値の重し。海運・空運や鉄鋼が安く、医薬品や精密機器は買われている

ＴＯＰＩＸは前日比1.18ポイント（0.08％）安の1479.44－午前９時12分現在 日経平均株価は12円80銭（0.06％）安の２万377円86銭

〈きょうのポイント〉

新型コロナ ニューヨーク州は15日から一部地域で経済活動の再開を開始 イタリアの新規感染例は３月４日以来最少 米連邦準備制度の当局者、マイナス金利織り込む市場の見方に反論 中国、米との貿易合意破棄を検討も－報道 トヨタ自動車はきょう午後１時過ぎに本決算発表

　　大和証券投資情報部の石黒英之シニアストラテジストは、欧米でロックダウン（都市封鎖）が徐々に解除され経済活動の再開への期待が高まる中、感染は「４月のピーク時のように市中で爆発的に起こっている状況ではなく、制御不可能ではない」とみられるとし、「グローバルなリスクオンの流れは続きそう」と話した。

　　石黒氏は、米中貿易協議を巡る摩擦がさらに激化すると経済活動が正常化に向かいつつある中国の外需が影響を受け、「景気回復期待がそがれてしまうとの警戒感が日本株の上値の重しとなりそう」と述べた。

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2020-05-11 22:58:00Z
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