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NYダウ、週間で1329ドル安 引き締め警戒や業績懸念(写真=AP) - 日本経済新聞

【ニューヨーク=大島有美子】16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は前日比139ドル(0.5%)安の3万0822ドルで終えた。前週末比では1329ドル(4%)下げ、週間ベースの下落幅は今年5番目の大きさとなった。13日発表の8月の消費者物価指数(CPI)の伸び率が市場予想を上回った「CPIショック」を引きずり、金融引き締めへの警戒が続く。企業業績の悪化懸念も重なり、投資家のリスク回避姿勢が鮮明となった。

物流大手フェデックスが15日の取引終了後に発表した2022年6~8月期決算速報値と業績見通しが振るわず、相場全体の重荷となった。ラジ・スブラマニアム最高経営責任者(CEO)は「国内外の景況悪化により世界的な出荷量が減少した」と説明。同社株は16日、前日比で21%下落した。フェデックスの事業は景気動向を反映しやすく、先行きの業績悪化懸念から幅広い銘柄に売りが広がった。

CPIの結果が発表された13日のダウ平均は前日比で1276ドル下げ、1日の下落幅としては今年最大になった。インフレが収まらず、米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを加速するとの見方が強まった。

16日は株価指数先物、株価指数オプション、個別株オプションの3つのデリバティブ(金融派生商品)取引の決済が重なる「トリプルウィッチング」と呼ばれる日だった。市場参加者の持ち高調整などで大量に取引されるため、相場の不安定さが高まっていた。

ハイテク株の比率が大きいナスダック総合株価指数は前週末比で5.5%、多くの機関投資家が運用の指標とするS&P500種株価指数は同4.8%それぞれ下落した。ダウ平均、S&P500、ナスダック指数ともに約2カ月ぶりの低水準に下げた。

20~21日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。米金利先物の値動きから利上げ確率を算出する「Fedウオッチ」では、0.75%の利上げ予想が8割強に達する。インフレ抑制へFRBが引き締め姿勢を強めるとの思惑もくすぶり、16日時点では1%の利上げ予想は16%となっている。

政策金利の動きに敏感な米2年物国債の利回りは16日に一時3.9%台まで上昇し、前週末比で0.3%ほど上昇。約15年ぶりの高水準をつけた。

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2022-09-16 21:18:48Z
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