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東京株式相場は続伸。米連邦準備制度理事会(FRB)が政策手掛かりとする雇用統計の発表を控える中、米国の経済成長加速による景気への楽観から、自動車や電機、情報・通信、医薬品などを中心に幅広い業種が高い。個別銘柄では株価が1万円に迫るトヨタ自動車や、ソフトバンクグループの上げが目立つ。
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市場関係者の見方
セゾン投信運用部の瀬下哲雄運用部長
- 先月までは物価上昇で市場は荒れたが、話題にならなくなって安心感が広がるなか、調整したきた日本株に修正が入る動きがある
- ワクチン接種も意外に進んできていることも安心感につながっており、日本には医療リソースはある程度あることから経済活動再開の見通しが出てきている
- トヨタ株の上昇はなんとなく上がっている印象で、自動車自体がパラダイムシフトで厳しい環境にあり、一時的に日本株が見直されるなかで買われている。足下の業績は良いが、長期的にはどう変化するのか不透明
野村証券の伊藤高志シニアストラテジスト
- 米地区連銀経済報告の内容は驚くものはなかったが、実体経済の回復ペース加速、供給制約、労働力、生産コスト上昇--とインフレ懸念のピースが1つずつ埋まってきている
- インフレは、寒波や前年同期がコロナの第1波といった特殊要因の影響を受けたためと納得することが難しくなってきており、今週末の雇用統計への注目度は高まってきている
- 米雇用統計はイベントであることには間違いなく市場は身構えているが、失業率がコロナ前の水準に回復するには程遠く、労働参加率や雇用者数の母数もコロナ前水準には戻っておらずFRBの政策が変わるとは思えない
東証33業種
上昇率上位 | 輸送用機器、ゴム製品、食料品、医薬品、情報・通信、水産・農林、陸運、電機、石油・石炭、パルプ・紙、機械 |
下落率上位 | 海運、非鉄金属 |
背景
- 米地区連銀経済報告:経済成長は幾分か加速、物価圧力高まる
- 米S&P500種株価指数は0.1%高、上げ幅は縮小-米10年債利回り1.59%と2ベーシスポイント(bp)低下
- ニューヨーク原油先物は1.6%高の1バレル=68.83ドル
- きょうのドル・円相場は1ドル=109円60銭台で推移、前日の日本株終値時点は109円72銭
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2021-06-02 23:00:00Z
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