オンライン掲示板「レディット」を手掛かりにした投資で一部の空売り筋が痛手を被ったが、2020年に指標を上回るリターンを実現したヘッジファンドのストックピッカーの多くは今年もそれが可能だとみている。
こうした運用担当者らは金利の低位安定や政府経済対策、新型コロナウイルスワクチン接種が株価を押し上げることを見込んでいる。また、個人投資家の根拠なき熱狂が、空売り筋にとって標的の多い環境を生み出すと考えている。実際、ゲームストップやAMCエンターテインメント・ホールディングス株は急騰したが、高水準を維持できないことがすぐに判明した。
ストックピッカーらは今年、株価がさほど割高でないと見なされる米国外に最善の投資機会があるとみている。免税店を展開するスイスのデュフリーなど新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で打撃を受けた銘柄と、出前館のようにコロナ禍で成長したが危機後も収益力が持続するとみられる銘柄を購入している。
空売りについては、昨年最も好調だった中で人々がコロナ前の生活に戻った後は勢いを失いそうな銘柄と、消費者の志向・習慣の変化が理由で低迷が続きそうな業界を標的とする。例えば映画館チェーンのAMCなどだ。
昨年好調だった運用担当者の今年の投資先について一部紹介する。
エドアルド・コスタ氏(カリクスト・グローバル・インベスターズ)
- ターゲット:世界的なハイテク株、消費関連株、中小型株
- 運用資産:2億8500万ドル(約300億円)
- 2020年のリターン:47%
- 出前館の株式を保有
- 日本の人材派遣会社アウトソーシングは、大企業が一部の雇用ニーズを外部委託する傾向から恩恵を受ける見通し。より小規模なプレーヤーはコロナ禍で破綻した
フィル・ヒラル氏(クリアフィールド・キャピタル・マネジメント)
- ターゲット:株式
- 運用資産:3億ドル
- 2020年のリターン:21%
- 最大の投資先は欧州の決済サービス会社、ネクシとワールドラインの2社。現金から電子決済への長期的なシフトがパンデミックで加速した
- デュフリーにはアリババグループとの合弁事業があり、中国での存在感が高まる見通し
原題:Hedge Funds Hunt Frothy Names to Short, Even After GameStop (1)(抜粋)
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2021-02-04 05:37:00Z
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