債券は下落、10年債入札は弱い結果－日銀政策修正観測で投資家は慎重 - Bloomberg - ブルームバーグ

５日の債券相場は下落。10年国債入札は、日本銀行の政策修正観測を背景に金利先高観が強まっていることで投資家が慎重になり、弱い結果となった。

10年債入札は弱い結果、日銀政策修正懸念で不調連鎖リスク残る

　　10年債入札は、最低落札価格が97円53銭と予想（97円61銭）を大きく下回った。ＳＭＢＣ日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、日銀の政策修正観測で中期的に金利上昇が想定される中、仮に入札を無難に通過しても日銀の国債買い入れ減額観測が強まる可能性があったため、「投資家はかなり控えめなスタンスだった」と語る。

新発国債利回り（午後３時時点）

	先物	２年債	５年債	10年債	20年債	30年債	40年債
	146円73銭	0.020％	0.225％	0.655％	1.375％	1.655％	1.830％
前日比	16銭安	+0.5bp	+1.0bp	+1.5bp	+1.5bp	+0.5bp	+0.5bp

　　岡三証券の長谷川直也債券シニアストラテジストは、10年債入札結果は弱かったが、応札倍率が４倍を超えており、利回りが0.6％台後半か0.7％では買っても良いという投資家がいたもようだと指摘。先物は下落幅も限定的で、「金利上昇余地はさほど大きくない」との見方を示した。

　　日銀は午前の金融調節で10年国債を１％の利回りで無制限に買い入れる指し値オペを通知。債券先物の決済に使われる受渡適格最割安銘柄（チーペスト）対象の同オペも継続した。

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2023-09-04 22:22:00Z
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