13日の東京株式市場で通信機大手のOKI株が一時、前日比122円(11%)安い958円まで下げた。12日に発表した2021年4~6月期連結決算では最終赤字額が前年同期から膨らんだ。主力とするATM関連以外での事業展開が進んでいないとの見方から失望売りが広がった。
終値は同97円(9%)安い983円。同社株は5月10日の21年3月期決算の発表後に急落して以降、上値の重い展開が続く。
21年4~6月期の連結最終損益は38億円の赤字と、前年同期(33億円の赤字)に比べて赤字幅が拡大した。同社は半導体不足や物流費の高騰などサプライチェーン(供給網)関連での業績悪化要因を除き、売上高や営業損益は「おおむね計画通り」とするが、投資家は今後の事業展開を不安視する。
ATMなどを含む「コンポーネント&プラットフォーム」事業の売上高は拡大したが、営業損益は16億円の赤字と前年同期と同水準。ATMは人口減少に伴う金融機関の支店統廃合などで台数が減少傾向だ。「てこ入れを進めている『非金融』分野での成果がみえてこない」(SBI証券の和泉美治氏)
同社は非金融分野として流通業界向けの省人化機器の開発を進める。21年4~6月期は先行投資がかさんだ面もあったほか、海外での人件費削減など構造改革の効果も出始めている。
SMBC日興証券の徳本進之介氏は「下半期にかけては、官公庁向けのシステム関連事業の受注も増える」と指摘。「中長期的には、新たな商品が売上高の増加につながるかが注目点だ」とみていた。
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2021-08-13 09:23:36Z
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