【ニューヨーク=後藤達也】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は一時、前日比200ドル超上昇した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が同日の講演で、資産購入の減額(テーパリング)について「年内の開始が適当」と表明した。市場の大方の予想に沿った内容で講演開始直後に上昇幅を拡大した。
米東部時間27日午前10時20分(日本時間午後11時20分時点)のダウ平均は前日比210ドル程度(0.6%)高い3万5420ドル。IT(情報技術)株の多いナスダック総合指数は1%近く上昇した。
パウエル議長はテーパリングを始める条件としてきた「さらなる著しい進展」について、物価上昇は満たしたとの認識を示した。雇用も前進していると評価した。新型コロナウイルスの感染拡大なども見極めたいとしており、具体的な開始時期には言及しなかった。
金融市場では9月21~22日か11月2~3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でテーパリングの具体的な進め方を示すとの見方が多い。市場の想定以上に金融緩和の修正を前倒しする発言はなかったことで株式市場にはひとまず安心感が広がった。
米10年債利回りは前日比0.02%低い1.33%程度に低下した。パウエル議長はテーパリングについて「将来の利上げ時期の直接的なシグナルにならない」とも指摘しており、米国債の買い安心感にもつながっている。
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiPGh0dHBzOi8vd3d3Lm5pa2tlaS5jb20vYXJ0aWNsZS9ER1haUU9HTjI3RFIwMFgyMEMyMUE4MDAwMDAwL9IBAA?oc=5
2021-08-27 14:38:25Z
52783583211236
Bagikan Berita Ini
0 Response to "NYダウ200ドル超高 FRB「年内緩和縮小」も想定内(写真=AP) - 日本経済新聞"
Post a Comment