【NQNニューヨーク=川内資子】5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比271ドル58セント(0.8%)高の3万5064ドル25セントで終えた。前日は新型コロナウイルスの感染拡大を警戒して300ドルあまり下げたが、経済再開の流れは変わらないとの見方から景気敏感株を中心に買い直された。米長期金利の低下が一服したのも投資家心理を上向けた。
新型コロナのインド型(デルタ型)の感染拡大へは警戒されているが、感染者数の増加に比べ死亡者や入院患者数の増加は緩やかで、経済活動が正常化する流れは続くとの見方が改めて広がった。前日に下げが目立った景気敏感株や経済再開の恩恵を受ける銘柄が幅広く買い直された。
娯楽・映画のウォルト・ディズニーが2%上げ、航空機のボーイングや建機のキャタピラー、クレジットカードのビザが高い。原油高を受けて石油のシェブロンも買われた。長期金利の上昇で利ざや縮小の懸念が後退し、金融のゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースが上昇した。
ダウ平均の構成銘柄以外では旅行・レジャー株への買いが目立った。空運のアメリカン航空グループとクルーズ船のロイヤル・カリビアン・クルージズともに8%高。4~6月期決算で売上高が市場予想を上回った旅行予約サイトのブッキング・ホールディングスとカジノホテルのウイン・リゾーツも大幅高だった。
5日の米債券市場で長期金利は1.2%前後と、前日に付けた低水準(1.12%)を上回って推移した。長期金利がひとまず下げ止まり、米景気への過度な懸念が後退したのも株買いを誘った。
ハイテク株が多いナスダック総合株価指数は4日続伸し、前日比114.584ポイント(0.8%)高の1万4895.117と過去最高値を更新した。最高値更新は7月26日以来。ソフトウエアのマイクロソフトやインターネット検索のアルファベットなど主力ハイテク株が総じて上昇した。
機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は反発し、前日比26.44ポイント高の4429.10と2営業日ぶりに過去最高値を更新した。
https://news.google.com/__i/rss/rd/articles/CBMiPGh0dHBzOi8vd3d3Lm5pa2tlaS5jb20vYXJ0aWNsZS9ER1haUU9HTjAwMDAxX1cxQTgwMEMyMDAwMDAwL9IBAA?oc=5
2021-08-05 20:16:33Z
52783513505257
Bagikan Berita Ini
0 Response to "NYダウ反発、271ドル高 景気敏感株が上昇 - 日本経済新聞"
Post a Comment