トヨタ自動車は6月9日(現地時間)、新型「ランドクルーザー」を中東地域を中心にオンラインで世界初公開した。2007年9月に誕生した200シリーズからフルモデルチェンジした300シリーズの新型ランドクルーザーを、2021年夏以降に世界各地で発売予定であることを明らかにした。
発表では代表グレード(海外仕様)のエンジン・トランスミッション諸元が公開され、最高出力305kW(415PS)、最大トルク650Nmを発生するV型6気筒 3.5リッターツインターボのガソリン車、最高出力227kW(309PS)、最大トルク700Nmを発生するV型6気筒 3.3リッターツインターボのディーゼル車を用意。両モデルともにトランスミッションは10速ATを採用。一部地域にはV型6気筒自然吸気ガソリンエンジンと6速AT仕様車も用意される。
そのほかにも、GRモデルの存在を示す写真も公開されたが、その詳細については明らかにされなかった。
新開発の3.5リッターガソリンと3.3リッターディーゼルのV型6気筒ツインターボエンジンを採用
パワートレーンについては、新開発の3.5リッターガソリンと3.3リッターディーゼルのV型6気筒ツインターボエンジンを採用して、従来型V型8気筒エンジンをも超えるクラストップレベルの動力性能とドライバビリティの実現を図った。
また、環境性能については、新開発の10速AT(Direct Shift-10AT)の採用やボディの軽量化とも相まり、各地域の販売計画と燃費モードを加重平均して行なった社内の試算では、従来型との比較で、車両使用時の年間CO2排出量を、グローバルの全台数分で約10%低減できる見込みとしている。
新GA-Fプラットフォーム採用などで車両全体で200kgの軽量化
新GA-Fプラットフォーム採用では、フレーム自体を新設計して軽量高剛性化。フレーム、車体を含めた車両全体で200kgの軽量化のほか、低重心化、重量配分、サスペンション構造の改善などを実施。こうして得られた素性のよさをベースに「凄腕」「匠」といった社内の熟練テストドライバーやダカールラリー出場ドライバーをはじめとする評価メンバーによる実路走行での作りこみを通じて、オンロード、オフロードの双方で運転しやすく、疲れにくいクルマを目指した。
全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズは従来モデルを踏襲
新型ランドクルーザー(海外仕様)
外装は、ランドクルーザーのヘリテージを継承し、オフロード走行時のダメージを受けにくいランプ位置やバンパー造形など機能美を追求。また内装は、悪路状況でもクルマの姿勢を捉えやすい水平基調のインストルメントパネルを採用。直感操作ができるスイッチ類を機能ごとにレイアウトし、形状や色など操作性を考慮したデザインとすることで、快適性も追求した。
パッケージについては悪路走破性を重視し、全長・全幅・ホイールベースなどの車両サイズと、ディパーチャーアングル・アプローチアングルは従来型を踏襲した(一部グレードを除く)。
最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用
先進機能を付与した最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を採用。歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知し衝突回避または被害軽減に寄与するプリクラッシュセーフティに、交差点での対向直進車や右左折時に前方から来る横断歩行者検知機能、ドライバーによる回避操舵をきっかけに操舵と車線逸脱抑制をサポートする緊急時操舵回避支援機能を追加。さらに、駐車場での前後障害物や、後退時の接近車両、および歩行者を認識し事故防止に寄与するパーキングサポートブレーキを新採用した。
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2021-06-09 17:30:00Z
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