日産自動車前会長のカルロス・ゴーン被告(66)(会社法違反などで起訴)が保釈中に中東レバノンに逃亡するのを手助けしたとして、東京地検特捜部は2日、米国籍の親子2人を犯人隠避容疑で逮捕した。2人はゴーン被告の不法出国の前後約7か月間に、被告側から9回にわたって計136万2500ドル(約1億4600万円)相当の送金を受けたことも判明。特捜部は、ゴーン被告が多額の資金を用意し、親子らと綿密に逃亡計画を練っていたとみている。
2人は、米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」元隊員のマイケル・テイラー(60)と息子のピーター・テイラー(28)の両容疑者。特捜部は2日に米国側から身柄の引き渡しを受け、日本へ移送する航空機の離陸前に逮捕した。同機は2日夕、成田空港に到着した。
発表では、2人は米国籍のジョージ・ザイェク容疑者(61)(犯人隠避容疑などで逮捕状)と共謀し、2019年12月29日、ゴーン被告を東京から大阪まで護衛しながら案内するなどし、被告が隠れた箱をプライベートジェット(PJ)に積み込んだ上で、関西空港から出国させた疑い。特捜部は認否を明らかにしていない。
米連邦裁判所に提出された資料などによると、ピーター容疑者は同年7、8月に来日した際、ゴーン被告と6度面会。その後の同10月、被告がフランスに保有する口座からピーター容疑者の会社に2回にわけて計86万2500ドルが送金された。ゴーン被告のレバノン入国が判明した後の20年1~5月には、息子のアンソニー・ゴーン氏がピーター容疑者に7回にわけて計約50万ドルを暗号資産「ビットコイン」で送金。特捜部は送金の趣旨について、逃亡前は「着手金」、逃亡後は「成功報酬」とみている。
このほか、逃亡を手助けした罪などでトルコで起訴されたPJ運航会社の男が、計約3300万円相当の出所不明金を受け取っていたことも判明しており、ゴーン被告が送った金が使われた可能性もある。
特捜部は同年1月、ゴーン被告について入管難民法違反(不法出国)容疑で、3容疑者は犯人隠避と同法違反(不法出国)ほう助の両容疑で逮捕状を取得。米当局は同5月、日米犯罪人引き渡し条約に基づいてテイラー親子を逮捕した。米国務省が日本側への引き渡しを承認した後、弁護側が連邦地裁に移送の差し止めを申し立てたが、今年1月に地裁が退け、控訴裁、最高裁も地裁の決定を支持していた。
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2021-03-02 20:00:00Z
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