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ANA国内線、前年度比15%縮小へ 大型機は5割削減 - Aviation Wire

 全日本空輸(ANA/NH)は1月19日、2021年度の国内線事業計画を策定したと発表した。国内線を収益の柱と位置付け、旅行需要の高い沖縄や北海道方面を期間増便する。季節により需要変動が大きい路線は期間減便や運休などで需給を調整。ANAによると、2021年度の国内線規模は新型コロナ感染症(COVID-19)の拡大前に策定した2020年度の計画と比較すると15%縮小するという。

 一方で、ボーイング777型機など大型機の早期退役を進め、787やエアバスA320neoなど、環境負荷の低い国際線中小型機材を一時的に国内線に投入するなど、運航費用の抑制を図る。2021年度は前年度と比較し、777など大型機の使用を5割削減。737-800などの小型機は3割増加させる。

—記事の概要—
増便
通年運休・減便
期間運休・減便
機材
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増便

21年度の事業計画で国内線を収益の柱と位置付けるANA=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 通年で増便するのは、国土交通省航空局(JCAB)が羽田発着枠政策コンテストで配分した羽田-大館能代線を含め8路線で、いずれも3月28日から増便する。羽田路線では1日12往復の那覇線を同13往復に、1日1往復の宮古線を同2往復に増便する。那覇線は7月16日から8月31日まで、同14往復にさらに増便となる。

 繁忙期を中心に期間増便するのは沖縄や北海道方面を中心とした6路線で、このうち関西-札幌線(1日4往復)は、7月16日から8月31日まで1日5往復に増便。1日8往復の福岡-那覇線は、ゴールデンウイーク期間と6月1日以降は同9往復に増便する。

通年運休・減便

 通年で運休するのは3路線で、このうち1日2往復の成田-伊丹線と1日1往復の関西-福岡線は、夏ダイヤ初日の3月28日から運休する。7月17日から9月30日までの夏季繁忙期のみ運航する関西-女満別線も運休する。

 減便は羽田-関西線と伊丹-札幌(新千歳)線の2路線で、いずれも1日6往復から同5往復に減便となる。このうち伊丹-札幌線は煩忙期を中心に同6往復に戻す。

期間運休・減便

 期間減便するのは羽田-岡山線や伊丹-福岡線など10路線で、このうち中部-旭川と中部-女満別、静岡-札幌、静岡-那覇、岡山-札幌、長崎-那覇の5路線はゴールデンウイークや夏季繁忙期を中心とした期間運航に切り替える。

 季節により需要変動が大きい路線を対象とすることで、需給適合を進める。

機材

 ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)は2020年10月27日に、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響による大幅な需要減少を受けた事業構造改革を発表。コスト削減の一環として、777などの退役を2020年度に進める計画で、2021年度も大型機の退役を進める。

 2020年度は35機が退役。長距離国際線用の777-300ERが13機、国内線用大型機777-300が2機、777-200/200ERが8機、中型機の767-300/300ERが6機、小型機の737-700が4機、737-500が2機(20年6月までに退役済み)を退役させる。

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2021-01-19 11:00:00Z
52783008054896

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