「CASE」時代はTSMCの半導体なくして成り立たない
(湯之上 隆:技術経営コンサルタント、微細加工研究所所長)
期待の台風2号は逸れてしまった
4月14日に発生し、18日には895hPa(ヘクトパスカル)に発達した猛烈な台風2号について、筆者は、「台湾に接近して大雨を降らせてくれ!」と願っていた。というのは、昨年(2020年)の少雨のために、台湾では水不足が深刻で、半導体の受託生産(ファンドリー)で世界シェア1位のTSMCの工場稼働が綱渡りの状態になっているからだ。
ところが、筆者の願いは届かず、台風2号は日本の南の海上で進路を東に変えてしまい、25日に温帯低気圧に変わってしまった(図1)。したがって、台風2号による台湾の水不足解消の期待は潰(つい)えた。
【本記事は多数の図版を掲載しています。配信先で図版が表示されていない場合は、JBpressのサイト(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/65156)でご覧ください。】
危機的状況のTSMC
TSMCは1日で20万トン弱の水を使うという。そのTSMCの工場群がある台中市の水不足が特に深刻で、付近の主要なダム2つの貯水率は5%前後に低下していると伝えられている(日経新聞、4月28日)。
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2021-05-03 23:00:00Z
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