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ファナック、営業益予想を下方修正-今期2度目、貿易摩擦長期化 - ブルームバーグ

ファナックは28日、今期(2020年3月期)の連結営業利益予想を従来比3.1%減の691億円に下方修正した。米中貿易摩擦の長期化が主因。

  修正後の営業利益予想は最も低い市場予想を下回る。今期予想の下方修正は7月に続き2度目。

  山口賢治社長は会見で、受注は「急速に良くなる見通しはないが、これ以上悪化もしない」と説明した。中国事業については「設備投資がいつまでも低い水準はあり得ない。どこかで反転する」とし、半導体や次世代通信規格(5G)関連の投資に期待を示した。

今期の業績予想

  • 売上高予想5045億円、従来予想5242億円、市場予想5536.6億円(レンジ5242億円~6189.6億円)
  • 営業利益予想691億円、従来予想713億円、市場予想1026.4億円(レンジ713億円~1364.8億円)(ブルームバーグ・データ)。
  • 純利益予想579億円、従来予想603億円、市場予想880億円(レンジ600億円~1138億円)

  7-9月期の営業利益は、前年同期比54%減の204億円となり、市場予想を下回った。前年同期は27%だった営業利益率は16%まで下がった。山口社長は利益率低下の理由として、受注が想定を下回ったことを挙げ、今後の設備投資や研究開発については「先延ばしできるものは先延ばしする」との意向を示した。

  特に主力の工作機械向け数値制御(NC)装置を含むFA事業の落ち込みが激しく、売上高は前四半期比23%減の333億円。地域別では、中国が同24%減の183億円だった。今後の業績を占う受注高も同10%減の1234億円まで減少した。

  10月末を予定していた500億円・300万株を上限とする自社株買いの期限を来年1月末まで延長する。上期末の配当は1株当たり125円35銭と前年の598円19銭(特別配当を含む)から大きく減った。純利益のうちの配当性向は60%。 

7-9月期の業績
  • 売上高1263.2億円、市場予想1319.8億円(レンジ1248億円~1360.6億円)
  • 営業利益204.3億円、市場予想237.2億円(レンジ192億円~274億円)
  • 純利益169億円、市場予想211.5億円(レンジ205億円~217億円)
BlendTec Blender Facility Ahead Of Markit Manufacturing Figures

ファナックの工業用ロボット

Photographer: George Frey/Bloomberg

(山口社長の会見内容を追加しました)

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https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-10-28/PZPRDZT1UM0Y01

2019-10-28 06:20:00Z
52781999619606

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