米労働省が2日発表した3月の雇用統計(速報値、季節調整済み)によると、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数は前月比91・6万人増と2月(46・8万人増)から伸びが大幅に拡大した。市場の事前予想(65万人程度)も大きく上回った。失業率も6・0%と、前月(6・2%)から改善。新型コロナウイルス感染の減少やワクチンの普及を受けた経済活動の再開で、雇用回復ペースが加速していることが示された。 業種別では、雇用回復が遅れていたレジャー・接客が28万人増(前月は38・4万人増)と2カ月連続で増加したほか、小売りも2・2万人増(同2・8万人増)となった。また、建設も11万人増、政府雇用も13・6万人増といずれも2カ月ぶりに増加するなど、幅広い業種で雇用が拡大した。 ただ、感染拡大が本格化した2020年3月以降の失業者のうち約800万人がなお復職できておらず、雇用回復ペースを今後も維持することが課題となる。【ワシントン中井正裕】
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2021-04-02 15:26:47Z
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