全国のATMが一時利用できなくなるなどのシステム障害が相次ぐみずほ銀行で、システムにまたもトラブルが発生し、およそ300件に上る外貨建ての送金に遅れが出ました。この2週間足らずでトラブルが4回も続いたことで経営責任が厳しく問われる事態になっています。
みずほ銀行の藤原弘治頭取は、12日夜、緊急の記者会見を行い、新たに起きたシステムトラブルで、主に企業から依頼のあった外貨建ての送金の一部に遅れが出たことを明らかにしました。
トラブルは、システム関係の機器の故障をきっかけに11日深夜に発生し、機器そのものは12日朝に復旧しましたが、処理が遅れた外貨建ての送金は合わせておよそ300件に上ったということです。
みずほ銀行は、先月28日に大規模なシステム障害が起き、全国の80%にあたるATMが一時利用できなくなったうえ、預金通帳やキャッシュカードがATMから取り出せなくなるトラブルが全国で5244件相次ぎました。その後、今月3日と7日にも一部のATMが使えなくなるシステムトラブルが発生しています。
藤原頭取は、会見で「このような事態が続いていることを極めて重く受け止め、心から深くおわびします。原因究明を行い再発防止に努めることが最大の職責でそれをしっかりやり遂げたい」と述べました。
しかし、この2週間足らずで社会の基盤を支える銀行のシステムに、原因が異なるトラブルが4回も続いたことで、経営責任が厳しく問われる事態になっています。
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2021-03-12 20:03:08Z
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