【NQNニューヨーク=戸部実華】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比452ドル67セント高の3万3072ドル15セント(速報値)と、17日以来となる過去最高値を更新して終えた。米国で新型コロナウイルスのワクチン普及が加速し、経済活動の正常化が進むとの見方が強まった。景気敏感株を中心に幅広い銘柄に買いが入り、ダウ平均は取引終了にかけ、上げ幅を広げる展開だった。
バイデン米大統領は25日の記者会見で、新型コロナワクチン接種の目標を従来から倍増し、就任100日後の4月末までに2億回を目指すと表明した。ミシガン大学が26日に発表した3月の消費者態度指数(確報値)は速報値から市場予想以上に上方修正された。追加経済対策による現金給付と想定よりも順調なワクチン普及が消費者態度指数の押し上げにつながった。
建機のキャタピラーやクレジットカードのビザなど景気敏感株への買いが目立った。前日に大幅安だったスポーツ用品のナイキは4日ぶりに反発した。米原油先物相場の上昇を受け、石油のシェブロンも高い。米連邦準備理事会(FRB)が大手銀行に課していた株主還元制限を6月末で解除すると25日に発表。増配や自社株買いの増額を見込んで、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなど銀行株も買われた。
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2021-03-26 20:05:48Z
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