銀行によりますと、今回の障害の原因は、定期預金のデータの移行と月末の取り引きの、合わせておよそ70万件を同時に行った結果、システムに過大な負荷がかかったことでした。
28日の午前9時50分ごろに最初のエラーが発生したということですが、担当者は事態の深刻さをすぐには把握できなかったということです。
また、28日午前11時ごろに、ATMやインターネットバンキングで一部の取り引きができないという連絡が、顧客から相次いで寄せられた際も銀行側は、通常の業務態勢で対応できると判断したということです。
経営陣らが大規模なシステム障害が起きていると認識したのは当日の正午以降で、各店舗からの電話を受けるコールセンターの担当者を増やしたのは午後2時ごろ、すべての支店長らに出勤を指示したのは午後2時半になってからでした。
この結果、預金通帳やキャッシュカードがATMから取り出せなくなるトラブルも相次いで、その数は全国で5244件に上り、多くの利用客が銀行から何の連絡もないまま長時間、店舗で待たされる事態となりました。
銀行側の想定の甘さや初動の遅れが被害の拡大を招く結果となりました。
藤原頭取は1日の記者会見で「ATMの障害の広がりについて認識するのに時間を要した。もう少し早くすべての営業店に出勤要請すべきだった」と述べたうえで、一連の対応について第三者の意見も聞きながら検証していく考えを示しました。
みずほ銀行による大規模なシステム障害は、2002年4月と、2011年3月に続いてこれが3度目で、再び大きく損なわれた信頼の回復にどのように取り組むかが問われることになります。
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2021-03-01 20:21:41Z
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