システム障害を立て続けに起こしているみずほ銀行の親会社「みずほフィナンシャルグループ」の坂井辰史社長は、一連のシステム障害のあと初めて記者会見し「お客様や関係者の皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます」と陳謝しました。
みずほフィナンシャルグループの坂井社長は一連のシステム障害のあと初めて、17日夕方記者会見しました。
冒頭、坂井社長は「たび重なるシステム障害で、お客様や関係者の皆様に大変なご迷惑とご心配をおかけし、心よりおわび申し上げます。信用や信頼を損なうような事態を起こしていると認識している」と述べ、2週間足らずで4回もシステム障害が起きたことを陳謝しました。
そのうえで、みずほ銀行の藤原弘治頭取が来月1日付けで交代する人事をいったん取り消し、原因の究明と再発防止の徹底に最優先であたるとしています。
機関決定されたトップ人事の取り消しは極めて異例です。
また、それぞれ要因の異なるシステム障害が立て続けに発生した事態を重く見て、原因の究明と再発防止策に加え組織の管理態勢などを調べるため、外部の弁護士などで作る第三者委員会を設置することも明らかにしました。
さらに、坂井社長は来月1日付けで予定されている全国銀行協会の会長への就任について「当面、見合わさせていただく方向で、協会の関係者と相談したい」と述べました。
みずほ銀行は2002年4月と、東日本大震災が発生した直後の2011年3月の2度にわたって、大規模なシステム障害を起こしており、信頼の回復に向け、実効性ある再発防止策を打ち出せるかどうかが問われることになります。
金融庁 システムを集中的に検査へ
金融庁は、すでにみずほに対し法律に基づいて原因究明や再発防止策の報告を求める「報告徴求命令」を出しており、報告の内容や検査の結果も踏まえ、行政処分を出すかどうか検討するとみられます。
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2021-03-17 09:33:47Z
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