スエズ運河で座礁した巨大コンテナ船を動かすため、サルベージ(引き揚げ)会社による作業が現地時間25日朝から始まる見込みだ。海運の大動脈の一つである同運河の通行が滞ってから3日目になる。
全長400メートルのコンテナ船「エバーギブン」をタグボートや掘削機を使って離礁させる試みは24日には成功しなかった。船舶の管理会社によると、水路底の土砂をすくう浚渫(しゅんせつ)船は作業を続けている。
エバーギブンの引き揚げを請け負ったのは、オランダのSMITサルベージ。同社の作業員は座礁船にパラシュートで降下し、激しい嵐の中での作業もいとわない、業界内では伝説的な企業だ。事情に詳しい関係者によると、日本サルヴェージも起用されている。船は非常に重いため、バラスト水や燃料を取り除くことも必要になり得る。
タフツ大学のフレッチャー・マリタイム・スタディーズ・プログラム担当ディレクター、ロックフォード・ワイツ氏は、「スエズ運河で座礁した超大型コンテナ船を撤去するのは、運河という限られた広さのため困難になる。サンゴ礁や浅瀬での座礁と比べて問題が増す」と話した。
スエズ運河庁は作業についてコメントしておらず、復旧時期の見通しも明らかにしていない。
原題:Elite Salvagers Set to Tackle Massive Ship Blocking Suez Canal(抜粋)
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2021-03-25 09:59:40Z
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