【NQNニューヨーク=戸部実華】(米東部時間11時53分、コード@AMAT/U、@LRCX/U、@KLAC/U、@ASML/U)24日の米株式市場で半導体製造装置株が大幅高となり、アプライドマテリアルズ(AMAT)は一時前日比8.1%高の125.80ドルを付けた。半導体大手のインテルが23日夕に新工場の建設を発表し、装置需要が増えるとの見方が広がった。ラムリサーチは5.8%高の575.75ドル、KLAは6.7%高の317.00ドルを付ける場面があった。
インテルは200億ドルを投じてアリゾナ州に2工場を新設する。稼働は2024年を目指す。あわせて、他社から半導体の製造を請け負うファウンドリー事業を始める方針も示した。ファウンドリー市場は25年に1000億ドル規模に成長する見通しという。現在は台湾積体電路製造(TSMC)や韓国サムスン電子などアジア企業に集中しているが、インテルは欧米で事業拡大を狙う。
発表を受け、ベレンベルク銀行のタミー・キュー氏は21年の世界の半導体業界の設備投資を20年と比べて18%増と予想、従来予想(10%台半ばの伸び)を引き上げた。最先端技術への高水準の投資も続くとみて、AMATやラムリサーチ、KLA、オランダのASMLホールディングといった「半導体製造装置メーカーは恩恵を受ける」と評価した。
バンク・オブ・アメリカはファウンドリー事業の拡大は「半導体製造装置にとって好条件になる」と分析する。最も買いを推奨する「トップピック」に据えるAMATの目標株価は23日終値を29%上回る150ドルに設定している。
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2021-03-24 15:59:54Z
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