アップルが「iPhone 12」「iPhone 12 mini」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12 Pro Max」を発表しました。全機種5Gに対応し、米国向けには「ミリ波」と呼ばれる高度な5Gにも対応します。ただし、日本向けモデルはミリ波に対応しません。
『ミリ波とは何か』から説明すると、5Gで利用する周波数には「Sub6」と「ミリ波」の2種類が存在します。「Sub6」はそこそこの通信速度(といっても4Gより高速)で広いエリアをカバーするのに適しており、「ミリ波」はスポット的に超高速通信を展開するのに適しています。下段でより具体的に説明します。
<Sub6>
6GHz未満の比較的低い周波数帯を指します。実質的に4Gで使っている周波数の延長として利用でき、エリアを広くカバーするのに適しています。国内では「4.5GHz帯」と「3.7GHz帯」を利用でき、ドコモとKDDIがそれぞれ200MHz幅、ソフトバンクと楽天はそれぞれ100MHz幅が割り当てられています。
<ミリ波>
30GHz〜300GHz帯を指します。ただ、厳密な区分けではなく、日本で5Gに使われる28GHz帯もミリ波と呼びます。
特徴は、前述の「Sub 6」に比べて周波数が高いことです。電波は周波数が高いほど直進しやすく、障害物の影に回り込む性質が弱くなります。また、大気中の水蒸気や降雨で減衰しやすく、広いエリアをカバーする用途には向きません。
一方で、広大な帯域幅を確保できるメリットがあり、日本では4キャリア(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天)にそれぞれ400MHz幅ずつ割り当てられています。帯域幅は広いほど通信容量を確保できるため、都心部など、混雑エリアをスポット的にカバーする用途に向きます。
なお、現時点で日本の5Gエリアはほとんどが「Sub6」となっており、「ミリ波」に非対応でも困るシチュエーションは皆無です。とはいえ、iPhoneの買い替えサイクルが長期化していることを踏まえると、いずれ広がるであろうミリ波のエリアを利用できないのは、やや残念な要素とも言えます。
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2020-10-13 20:14:28Z
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