16日の米株式市場は主要3株価指数が高安まちまち。米経済指標が市場予想を上回って楽観を強める場面もあったが、オプション取引の期限に際して大型ハイテク株が売られ、S&P500種株価指数は上げを大幅に縮小した。米国債は小安い。
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S&P500種は週間ベースではプラスを確保して3週連騰となった。アマゾン・ドット・コムが売られる中、ナスダック100指数は下落。アマゾンの会員向けセール「プライムデー」に関する報道発表に過去最大だったとの表記がなかったと、シティグループのアナリストが指摘し、売りが膨らんだ。
ダウ工業株30種平均は上昇。ボーイングが買われた。737MAXは改修で年内の域内飛行に十分な安全性が確保されたとの欧州航空当局の見解が材料。ファイザーも値上がり。独ビオンテックと開発中の新型コロナウイルスワクチン候補が臨床試験で有効性を示した場合、米国での緊急使用許可を11月後半までに申請する可能性があると明らかにした。
S&P500種は前日比0.1%未満の上昇で3483.81。ダウ平均は112.11ドル(0.4%)高の28606.31ドル。ナスダック総合指数は0.4%低下。ニューヨーク時間午後4時15分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.74%。
9月の小売売上高は3カ月ぶりの大幅な伸びとなり、市場予想も上回った。チャールズ・シュワブのチーフ・グローバル投資ストラテジスト、ジェフリー・クライントップ氏は、「消費者が支出に前向きな様子に勇気づけられる」とした上で、「経済対策がまとまらなかった場合、この状態がいつまで続くか」が懸念だと指摘した。
外国為替市場ではドルが主要10通貨の大半に対して下落。9月の米小売売上高が市場予想を上回ったほか、10月の米ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)が前月から小幅に上昇し、米国株高となった。ポンドは小動き。英国と欧州連合(EU)が通商協定を巡って交渉を続け、合意に至るとの期待感が持続した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。ドルは対円ではほぼ変わらずの1ドル=105円41銭。ユーロは対ドルで0.1%高の1ユーロ=1.1715ドル。
ニューヨーク原油先物は小幅続落。ただ週間では前週に続き上昇した。新型コロナ感染の再拡大が市場に影を落としているものの、需要が上向きつつある兆候が材料視された。米国で原油在庫が減少し、中国とインドでは需要改善の兆しが見られた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は8セント(0.2%)安の1バレル=40.88ドル。週間では0.7%上昇した。ロンドンICEの北海ブレント12月限はこの日23セント安い42.93ドル。週間では0.2%上げた。
ニューヨーク金先物相場は3日ぶり反落。週間では今月初の値下がりとなった。市場では今週、米追加景気対策協議の見通しや欧州での新型コロナウイルス感染拡大が意識された。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は週間ベースで上昇した。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.1%安の1オンス=1906.40ドル。週間では1%下落した。
原題:Stocks Mixed Amid Tech Slide on Big Options Day: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Declines as Retail Sales Climb, Stocks Jump: Inside G-10(抜粋)
Oil Ekes Out Weekly Gain Even as Resurgence Threatens Demand(抜粋)
Gold Heads for Weekly Loss With Focus on Stimulus Talks, Virus(抜粋)
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2020-10-16 21:40:00Z
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