【広州=比奈田悠佑】中国国営中央テレビ(CCTV)は15日夜、企業のサービスや製品の品質問題を指摘する特別番組「3・15晩会」を放送した。日産自動車の高級ブランド「インフィニティ」や米フォード・モーター系の一部製品で故障が頻発している事例などを批判した。
インフィニティについては、複数の所有者の声を紹介しつつ、変速機の故障が頻発する例を取り上げた。販売店によっては一部の所有者に対し、保証期限を延長する代わりに、メディアなどへの情報提供をやめるよう求めたという。フォードについても水漏れによる変速機の故障が頻発している事例を指摘した。
現地の運営主体であるインフィニティ中国は同日、特番を受け「顧客へ心からおわびする」とする声明を発表。この問題についての専門窓口を設ける考えを示した。
このほか、中国企業による個人情報の乱用に関するテーマも複数取り上げられた。商業施設の監視カメラを巡る問題では、客への通知なしで顔などの個人情報を収集していることが法規違反になるとした。この問題では米住宅設備大手のコーラーなどの販売店も批判された。
「3・15晩会」は毎年3月15日の「世界消費者権利デー」に合わせて放送する恒例のテレビ番組。1991年に放送を開始した同番組は、潜入や隠し撮りによる取材で消費問題を暴く内容で、かつては大きな影響力を持った。
ただ政治的な思惑が強く、公正さを欠く内容もある。ずさんな調査もあるなど番組の質の低下が目立っている。
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2021-03-15 15:20:00Z
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