韓国最大の財閥、サムスングループのトップで、中核のサムスン電子を世界有数の企業に成長させたイ・ゴニ(李健煕)会長が亡くなりました。78歳でした。
韓国のサムスン電子などによりますと、イ・ゴニ会長は25日、ソウル市内の病院で家族らに見守られる中、亡くなったということです。
イ会長は、サムスングループの創業者の三男で、早稲田大学などで学んだあと、関連会社の幹部などを歴任し、1987年に父親が亡くなってからはトップとしてグループを率いてきました。
強力なリーダーシップで長年にわたってグループをけん引し、中核のサムスン電子を半導体やスマートフォンなどの分野で世界有数の企業に成長させ、韓国を代表するカリスマ的な経営者として知られていました。
また、IOC=国際オリンピック委員会の委員も務め、おととしのピョンチャン(平昌)オリンピックの招致にも関わりました。
一方で2008年には、他人名義で株を売買して得た利益を申告しなかったとして脱税などの罪で起訴され、その後、有罪判決を受けました。
2014年に心筋梗塞で倒れてからは、長男のイ・ジェヨン(李在鎔)副会長が事実上のトップとして経営のかじ取りを担っています。
韓国を代表する経営者の死を地元メディアも相次いで速報し、その業績などを大きく伝えています。
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2020-10-25 09:14:00Z
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