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米マイクロソフトの7-9月(第1四半期)決算では、売上高が12%増加し、市場予想を上回る伸びとなった。法人顧客のリモート勤務者支援や業務のオンライン化推進を背景に、クラウドコンピューティング・サービスの法人需要が好調だった。
27日の発表資料によると、7-9月期の売上高は372億ドル(約3兆8900億円)。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均の358億ドルを上回った。増収率が2桁となるのは13四半期連続。純利益は139億ドル(1株利益は1.82ドル)で、アナリストらは1株利益が1.54ドルと予想していた。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、法人顧客の間ではクラウドサービス「Azure(アジュール)」に加え、会議用ソフトや在宅勤務ツールを備えた「オフィス」のオンライン・サブスクリプション(定額制)サービスへのシフトが加速。これがマイクロソフトの成長を押し上げ、クラウドインフラでは「アマゾン・ウェブ・サービス」に次いで2位に付けている。
外出自粛で生じた時間の使い道として注目されたビデオゲームの販売も増加。中小企業や家庭向けの買い切り型ソフトウエアの低調な売り上げを補完した。
マイクロソフト株はニューヨーク市場の通常取引で1.5%上昇。決算発表を受けた時間外取引では小動き。
アジュールの売上高は48%増加した。前四半期は47%増だった。ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均では45%の伸びが見込まれていた。アジュールの売り上げは3年前には四半期ごとに2倍近く拡大しており、増収率は投資家の間で注目を集めている。
今週初めに欧州大手テクノロジー企業の独SAPが通期売上高予想を下方修正するなど、ハイテク業界の企業決算でパンデミックによる需要減少への懸念が高まっていたが、マイクロソフトの決算で懸念は和らぐ可能性もある。
エイミー・フッド最高財務責任者(CFO)によると、同社の商業用製品への顧客の関心は高く、将来の売り上げの指標は23%増加した。同CFOはインタビューで、「さまざまな業種の顧客がデジタルトランスフォーメーション(DX)の優先事項の推進を目指す動きが引き続き見られる」と語った。
マイクロソフトがウェブサイトに掲載したスライドによれば、7-9月期の商業用クラウドの売上高は31%増の152億ドル。同事業の粗利益率は5%拡大した。ゲーム機「Xbox」用コンテンツとサービスの売上高は30%増。ビジネス用ネットワーキング・サービスの「リンクトイン」は16%増収だった。
原題:Microsoft’s Sales Top Estimates on Booming Cloud Demand (2)(抜粋)
(業績の詳細やCFOのコメントなどを追加して更新します)
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2020-10-27 21:21:00Z
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