東京証券取引所は19日、全銘柄の売買取引を終日停止した1日のシステム障害を巡り、故障した機器のバックアップへの切り替えが作動しない「オフ」の設定になっていたと明らかにした。機器を納入した富士通のマニュアルに誤りがあり、東証は約5年間にわたり状況を把握していなかった。
東証によると、システム障害は、取引システムの運用に必要な情報を記録する「共有記録装置」が故障したため発生した。故障した場合、バックアップへの切り替えを「オン」に設定していれば即時に予備の装置に切り替わるが、「オフ」だったため切り替わらなかった。
2015年9月のシステムの仕様変更前までは「オフ」でも15秒後に予備に切り替わる仕組みだったが、機器を製造した米メーカーが「オフ」時にはバックアップを作動させない方式に変更。これを富士通が把握せず、「オフ」にして東証に納入。マニュアルにも反映させなかったため、東証は気付かないままシステムを運用していたという。
東証はこうした原因や再発防止策を盛り込んだ報告書を金融庁に提出しており、金融庁は業務改善命令などの行政処分を検討する。
東証は、証券会社や投資家などをメンバーとする「再発防止策検討協議会」を設置し、売買停止や取引再開に向けた基準の明確化などの議論を今月中にも始める。【山口敦雄、三上剛輝】
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2020-10-19 11:43:06Z
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