ゴールドマン・サックス・グループは、米国がさらに3000億ドル(約32兆4000億円)の中国製品およびメキシコからの全ての輸入品に10%の関税を賦課すると予想している。
これに基づき同社は、7-12月(下期)の米成長率予想を約0.5ポイント引き下げ2%としたほか、米金融当局の利下げについて同社が想定する確率を大きく引き上げた。
ただ、チーフエコノミストのジャン・ハッチウス氏率いるアナリストは「確率は拮抗(きっこう)しているものの、利下げが当社の基本シナリオとなるほどには見通しは変わっていない」と記している。
一方、モルガン・スタンレーのチーフエコノミスト兼経済担当グローバル責任者、チェタン・アーヤ氏は、トランプ政権が中国からの輸入品3000億ドル相当にも25%の追加関税を発動し、中国がそれに報復した場合は、9カ月後にもリセッション(景気後退)が始まる可能性があるとの見方を示し、「投資家との最近の対話で、市場が貿易摩擦の影響を過小評価しているという感触が強まった。投資家は総じて、貿易摩擦が長引くと考えているが、世界のマクロ経済見通しに及び得る影響を見落としているようだ」とリポートに記した。
原題:Goldman Joins Morgan Stanley in Warning on Trade War Risks (3)(抜粋)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-06-03/PSI8EH6TTDS101
2019-06-03 04:40:00Z
52781750842560
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